北海道新幹線開通の今年、同じ日に開業した道南トロッコ鉄道があります。 旧江差線の渡島鶴岡駅を中心にトロッコを走らせている道内で一番新しいトロッコです。
さてそんな道南トロッコ鉄道から車両整備の依頼がきました。 どこかの廃品の山の中から見つけてきたそうで、整備して是非使用したいとの事。
 もちろん元は軌道自転車ですが、足漕ぎ用のペダルとエンジン走行用のエンジンが ついたタイプです。前に2人、後ろに2人乗車できるようになっています。
 まずは分解して、錆落とし。これだけでも2日間かかります。
 後ろの座席に腰かけたのですが、前後のスペースが非常に狭く前の座席に膝が使えてしまいます。 そこで後部座席用のフレームを作り、トロッコの全長を長くして後部座席を作り直すことにしました。 同時にハンドル部分もパイプが錆びて末期症状だったので新しいパイプに交換しました。
 後部座席が広くなったところで、後ろは3人掛けに拡張。 ヘッドマーク取り付け用の鉄パイプを取り付け。 前にエンジンを取り付けて、足漕ぎ、エンジンと両方使用できるようにします。
 組みあがったら錆止め塗装
 たまに雨がぱらつく変な天気なので、テントの下で作業しています。 後部座席はいいクッションのもので新たに制作。背もたれ付。 後は組み立てるだけです。
 組み立て完了後、エコトロッコのコースで試運転です。 軽快に走ってくれました。 上側の塗装は木古内に持ち帰ってから行うそうで、どんな風になるのかはお楽しみ。 今回は6月28日からの作業で約1週間が作業時間のスピード修理でした。
 後ろからのアングル。
今後道南トロッコ鉄道で使用されますので、乗車希望の場合は木古内までおいでください。 ↓道南トロッコ鉄道のサイトはこちら http://senro.donan.net/
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