今から22年前の1990年。 機芸出版社の「シーナリィー・ガイド」に載っていて、 この駅の現在が知りたくなったのが、北陸本線旧線の杉津(すいづ)駅です。 当時ももちろん廃線でしたが、今のようなネット社会ではなかったので たいした下調べもせず、高校時代に買った日本地図帖とマップル地図だけを 頼りに出かけました。
結果、杉津駅は陰も形無かったのですが、 廃線跡を車で走れることに驚きました。
 1990年3月、なにも知らず突然現るトンネルを撮影。 この5年後に発行されるJTBの「鉄道廃線跡を歩く」でその詳細が明らかに。 もっと事前に調査して行けばもっと面白かったはず。悔やまれます。 このトンネルを皮切りに次々と明治のトンネルを車でくぐり抜けます。
 このように鉄道の各構造物が各所に残っていながら アスファルトの快適な道路として走れることにかなりびっくりでした。
 途中見える敦賀湾の絶景に感動! 今思うと、日本三大車窓に選ばれなかったのが不思議な気がします。
 ここの開通は明治29年だそうで、狩勝峠の11年前。 サミットに山中信号場(一番上の写真がそうだった〜 )があり、 狩勝と同じような峠越えの線路のようで親近感がありますね。 サミットの標高は狩勝のほうがはるかに上ですが、 現役時代の蒸気機関車は後部補機を付けていたようですので トンネルの長さや勾配を考えると、大変だったに違いありません。
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