狩勝高原エコトロッコ鉄道 車両製作の12回目です。
気がつけば営業開始日も間近になってきていますね。 営業に入れば新規車両を手がけてられる時間も少なくなってしまいます。 ということでブレーキシューよりも先に確認しておきたいことがあるので優先させました。
前回までは1軸台車に揺れ枕機構、心皿までできました。 これは今回紹介する「操舵機構」にするための前段階なのでした。 そして本日テスト走行により、操舵台車がエコトロッコの線形では かなり有利なことが実証されました。 エコトロッコでカーブの最小半径は12m。 乗車された方ならご存知かもしれませんが、タブレットを掛けた後分岐して行った後、 カーブで上り坂となり漕ぐのが少々きつかったと思います。
新規車両ではモーター駆動のために、この半径12mの上り坂+急カーブで 力が出せるか不安です。モーターを助けるためにはカーブでの摩擦を軽減できればと思い、 今回の車両では「操舵機構」により、よりスムーズな曲線の通過を考え、 「1軸操舵台車」の開発を行ってきました。
 これは操舵のリンク機構です。 例によって床下のスペースが狭いために苦しい配置です。 自分自身もこのような経験が無いために、レールバス(ハイモ180形)のリンク機構を参考にしました。
 反対側のリンク機構の様子です。 向こう側とつながっているのがわかると思います。
 完成すれば電動のアクチュエーターを動力にして操舵しますが、 今回はテスト走行ですので、手動で操舵します。 そのために操舵用のレバーを付けました。 完成すれば、電子工作のエキスパート奥田駅長により、線路上にセンサーを置いて コンピュータ制御により曲線にあわせて操舵します。 (すごいなぁ )
 カーブに置いてみてレバーを操作するとこのように台車がカーブの方向に首を振ります。
 カーブの線路も仮ですが、半径5mというありえないほどのカーブを作りました。 以前のように、30mm×30mmのアングル材と垂木で仮のレールを作りカーブさせました。
今回は動画があります。操舵している様子がわかると思います。 揺れ枕機構も動いています。
これで走行系の設計はほぼ終わりに近づいてきました。 今年の営業期間中にできるかぎり製作していきたいと思います。 秋にはデビューできるといいですね。 また次回をお楽しみに。
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